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弁理士予備校のLECについて徹底解説

パテキャリ編集部 編集長
弁理士予備校のLECについて徹底解説

弁理士試験と予備校選びのポイント

 弁理士試験は、知的財産法を中心とした専門性の高い国家試験です。合格率は例年10%前後と非常に厳しく、独学での突破は至難の業と言われています。そこで重要になるのが、弁理士試験合格を目指すうえでの戦略的な学習を可能にする受験予備校の活用です。

 弁理士予備校を選ぶ際に重要なのは、カリキュラムの充実度、講師の質、教材のわかりやすさ、学習サポート体制、そして費用対効果です。これらの要素を総合的に比較し、自分に合った予備校を選ぶことが弁理士試験合格への近道となります。

 特に働きながら弁理士資格を目指す社会人にとっては、オンライン講座やフレキシブルな受講スタイルが可能な予備校が有利です。その点で、LEC(東京リーガルマインド)の弁理士講座は非常に高い評価を得ています。公式サイトでは5人に4人がLECを選んでいると謳っており、非常に人気のある弁理士予備校といえるでしょう。

LECとは?

 東京リーガルマインド(LEC)は、法律系資格の受験指導において長い歴史と実績を持つ予備校です。弁護士、司法書士、行政書士など、数多くの難関国家資格で合格者を輩出してきた信頼と実績があります。

 LECの弁理士講座もその例外ではなく、体系的なカリキュラムと長年の指導実績にあふれる講師陣によって、毎年多くの弁理士試験合格者を支えています。全国に校舎を展開し、通学講座・通信講座・オンライン講座といった多様な受講スタイルを提供しており、自分に合った学習方法を選択できます。

 また、LEC弁理士通信講座はオンライン配信の質が高く、地方在住者や多忙な社会人にとっても最適な学習環境を整えています。

LECが向いている5つの受験生のタイプ

 LECは50年以上の長い歴史を持つ法律・会計専門の予備校で、充実した弁理士試験対策講座も提供しています。その特徴から、以下のようなタイプの受験生に比較的適していると考えられます。

1. 体系的な学習プログラムを求める受験生

 LECでは基礎講座から応用、短答対策、論文対策、直前対策まで段階的なカリキュラムを提供しています。特に以下のような方に向いています:

  • 知的財産法の基礎知識が少なく、体系的に学びたい初学者
  • 特定の科目に苦手意識があり、基礎から固めたい方
  • 計画的に学習を進めたい方

 一方で、すでに一定の知識があり、ピンポイントの対策だけを求める方には、総合的なコースのカリキュラムの一部が冗長に感じられる可能性もあります。

2. 多様な学習形態を望む受験生

 LECでは通学講座、映像講座、通信講座など複数の学習形態を提供しているため、以下のような方に適しています:

  • 地方在住で通学が難しい方
  • 仕事や家庭の事情で通学が難しい方
  • 自分のペースで学習したい方
  • 複数の学習方法を組み合わせて効率的に学びたい方

3. 短答式試験対策を重視する受験生

 LECは特に短答式試験対策にも定評があり、過去問分析に基づいた対策講座と問題集を提供しています。以下のような方に向いています:

  • 短答式試験の合格を最優先課題としている方
  • 効率的な選択式問題の解法テクニックを学びたい方
  • 体系的な知識の整理と暗記方法を身につけたい方

4. 大規模予備校の環境を好む受験生

 LECは大手予備校としての特性があり、以下のような方に向いています:

  • 多くの受験生と切磋琢磨したい方
  • 定評のある標準的な教材で学びたい方
  • 組織的なサポート体制を重視する方

 一方で、少人数制の密な指導や個別のカスタマイズを重視する方には、他の選択肢が合っているかもしれません。

5. 社会人受験生

 LECのコース設計と学習サポートは、以下のような社会人受験生に適していると言えます:

  • 限られた時間で効率的に学習したい方
  • 通勤時間や休憩時間を活用して学習したい方
  • オンライン・オフラインを組み合わせて学習したい方

LECの合格実績について

LEC受講生の合格実績は一定数あり、例年の弁理士試験合格者の中にLEC受講生が含まれています。ただし、合格実績は年によって変動することや、受験生自身の努力が最も重要な要素であることを認識しておくべきでしょう。

また、予備校選びにおいては、「どの予備校が最も合格者を出しているか」という単純な比較だけでなく、自分の学習スタイルとの相性や、提供されるサービスの内容、コストパフォーマンスなど、多角的な視点で検討することが重要です。

LECのカリキュラムと学習方法

 LECの弁理士試験対策講座は、短答式試験・論文式試験・口述試験の全フェーズをカバーしており、初学者から学習経験者まで幅広く対応しています。特に「1年合格ベーシックコース」は、基礎から応用までを段階的に学べる人気講座で、法律の知識がまだ乏しい初学者にも好評です。

 次いで、「短答・論文トータルサポートコース」は学習経験のある受験生に向けた、学習経験者だからこそ陥りがちなポイントを徹底的にサポートしてくれる構成となっています。

 また、通信講座を選択する場合は、スマートフォンやタブレットでも学習可能で、通勤時間などスキマ時間の活用ができます。倍速再生や復習機能が充実しており、学習効率を最大限に高める工夫がなされています。

 これらのコースは受験生のレベルや目標に合わせて選択できますが、基本的に標準化されたカリキュラムです。自分独自の学習ペースや方法にこだわりたい方は、このような標準カリキュラムが合わない場合もありますので、ご自身に適したコースを十分に検討しましょう。

 LECでは以下のように多様な学習形態を提供しています:

  1. 通学講座:講師との対面式授業
  2. 映像講座:録画された講義をオンラインで視聴
  3. 通信講座:テキストと講義音声による自習

 これらの選択肢は、受験生の生活環境や学習スタイルに応じて選べる利点がありますが、どの形態が最も効果的かは個人によって異なります。

教材と講師のクオリティ

LECの教材の特徴

 LECの教材は、自社開発のオリジナル教材を中心に構成されています。弁理士試験範囲を網羅しつつ、重要ポイントを絞った構成で、効率的な学習が可能です。これらの教材は標準的かつ網羅的な内容となっており、以下のような方に適しています:

  • 体系的にまとめられた教材で学びたい方
  • 試験範囲を広くカバーする教材を求める方
  • 標準的な解法や考え方を身につけたい方

 一方で、非常に専門的な分野や最新の判例・学説に特化した内容を求める方には、別途補足資料が必要になる場合もあります。

講師陣について

 弁理士講師陣のクオリティも非常に高く、専門的な内容でも平易な言葉で解説してくれるため、理解が進みやすいのが特徴です。講義中の板書や資料も視覚的にわかりやすく、知識の定着を助けてくれます。一方で、大規模予備校の特性上、講師によって教え方のスタイルや相性は多種多様です。自身にあった学習スタイルや講義スタイルを提供してくれる講師を見つけるべく、可能であれば体験授業などで確認することをお勧めします。

講座費用とコスパの実態

費用の目安

 LECの弁理士講座の費用は、選択するコースや学習形態によって異なります。短答・論文の対策がどちらもそろったコースの価格は、大手予備校としての価格帯(30万~50万円程度)であり、決して安くはない金額ですが、本気で弁理士試験の合格を目指す方にとって、十分に価値のある投資といえるでしょう。

 また、複数の割引制度(早期申込割引、再受講割引、学生割引など)や分割払いオプションもあります。予算に制約がある方は、必要な科目や対策のみを選択する単科受講や、基本的な教材のみの購入を検討するとよいでしょう。

学習サポートの内容

 LECでは質問対応システム、個別カウンセリング、添削指導などのサポートを提供しています。ただし、大規模予備校であるため、個別対応には一定の限界があることも理解しておくべきでしょう。特に繁忙期には回答に時間がかかる場合もあります。

受講前にしっておくべき注意点

LECが提供する弁理士講座は多くの受験生にとって有益ですが、以下のような点に注意が必要です:

  1. 講座のボリューム:膨大な量を網羅的かつ効果的に学習を進めるため、講座のボリュームは非常に大きくなります。受験当日までの決められた期間の勉強スケジュールを管理することも留意しておくべき点といえるでしょう。
  2. 学習ペースの個別化:大規模予備校がゆえに、多くの受験生にマッチする標準的なカリキュラムが基本となるため、非常に速いペースや遅いペースで学びたい方には調整が必要です。早く学びたい方はオンライン講座を倍速視聴する、ゆっくり学びたい方は初学者向けの基本コースをじっくり繰り返し受講するなどの対策も重要です。
  3. 講師との相性:講師によって教え方のスタイルは異なるため、全ての講師が自分に合うとは限りません。講師選びは非常に重要なポイントです。
  4. 質問対応の時間:特に繁忙期には質問への回答に時間がかかる場合があります
  5. コストパフォーマンス:必要なコースだけを選択するなど、自分に必要な部分に絞ることでコストを抑えられる可能性があります

まとめ:LECは誰に向いているか

LECの弁理士講座は特に以下のような受験生に向いていると考えられます:

  1. 体系的・網羅的なカリキュラムで学びたい初学者
  2. 通学・映像・通信など複数の学習形態から選びたい方
  3. 短答式試験対策に力を入れたい方
  4. 標準的で信頼性の高い教材で学習したい方
  5. 組織的なサポート体制を求める方
  6. 仕事や家庭と両立しながら学習を進めたい社会人

一方で、以下のような方には他の選択肢も検討する価値があるかもしれません:

  1. 少人数制の密な指導を求める方
  2. 非常に個別化されたカリキュラムを希望する方
  3. 特定の専門分野に特化した指導を求める方
  4. 極めて柔軟な学習スケジュールを希望する方
  5. 予算に厳しい制約がある方

最終的には、自分の学習スタイル、現在の知識レベル、生活環境、予算などを総合的に考慮して、最適な予備校を選ぶことが重要です。LECでは無料の資料請求や説明会参加を通じて、より詳細な情報を得ることができますので、比較検討の材料として活用するとよいでしょう。

LECは、弁理士試験合格に必要なすべての要素を網羅した総合的な受験予備校です。豊富な実績、優れた講師陣、柔軟な学習環境、質の高い教材とカリキュラム、そして手厚いサポート体制により、多くの弁理士受験生から信頼を集めています。

 特に、社会人や初学者にとっては最適な環境が整っており、独学に限界を感じている方にも強くおすすめできる選択肢です。弁理士試験の予備校選びに迷っているなら、LECは一度検討してみる価値があるでしょう。

パテキャリ編集部 編集長 パテキャリ編集部は、弁理士など知財実務関係者のみで構成されているチームです。
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